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米農家の未来への挑戦を応援してほしい
- 私たちは、奈良県大和郡山市で米の兼業農家を営んでおり、奈良県産ひのひかり「三男米【さんおとこまい】」を作っています。その名の通り、3人の子ども(男ばかり3人!)がおり、田植え、稲刈りは全員出動で、三男は現在、農業科のある高校で農業の勉強をしながら米作りを手伝ってくれています。
今、日本では「米不足」がニュースで取り上げられるほど、米農業は大きな課題を抱えています。高齢化や担い手不足、肥料の高騰、小規模農家の経営難…。このままでは、多くの田んぼが耕されなくなってしまう未来も現実味を帯びてきています。
奈良県大和郡山市もその例外ではなく、米農家1本で生きていくのは難しい状況です。
そんな中、私たちは「米農家の未来」をつくるための新たな挑戦をはじめました。
それは、私たちが丹精を込めて作っている「三男米【さんおとこまい】」のお米を使った米農家ならではの加工品の開発や地域の野菜などを使用した環境に配慮した商品開発です。
この挑戦を通じて、「三男米【さんおとこまい】」の美味しさを知って頂きたいという想いとともに、未来の子どもたちにも誇れる農業をつなげていきたい、持続可能な農業経営を実現できる基盤を作っていきたいと思っています。 -
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米農業の現状
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抱える様々な課題
- 日本の農業は今、かつてないほどの岐路に立たされています。高齢化と担い手不足により、田んぼを手放す農家が年々増加しています。
奈良県においても、水稲における販売のあった収穫農家数・収穫面積数は減少傾向にあります。 -
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私たちが暮らす奈良県大和郡山市は、県北部に位置し、2026年の大河ドラマの主人公である豊臣秀長により増築された郡山城の城下町として栄えました。現在も郡山城跡や古い町並みが残り、金魚の養殖が盛んで、春には桜の名所として大和郡山お城まつりが開催されるなど、豊かな歴史と文化が息づく街です。
しかし、この大和郡山市においても、農業産出額、農業経営体数はお米が最も多いものの、水稲面積は2019年から少しずつ減少しています。 -
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- 高齢化による担い手不足に加え、肥料や資材の価格高騰により、昔のように“米だけで暮らせる農家”は少なくなってしまいました。私たちのような小規模農家では補助金が対象外になることもあり、経営を続けていくのは非常に厳しい現実があります。
それでも、私たちはこの土地で「農業を諦めない」選択をしました。現在は地域のために、代行耕作や高齢農家さんたちの田植えや稲刈りサポート等も行い、地域全体の農地を守る取り組みにも力を入れています。 -
自信をもって作っている奈良県ブランド米ひのひかり「三男米【さんおとこまい】」
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「三男米【さんおとこまい】」とは
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「三男米【さんおとこまい】」は、奈良県産ひのひかりを使った私たちオリジナルブランドのお米です。数は限られますが、農薬や化学肥料をできるだけ使わず環境に配慮した栽培方法で作る「特別栽培米」も作っています。
特別栽培米とは、農林水産省の特別栽培農作物ガイドラインに基づき環境に配慮し、地域の慣行レベルに比べ農薬を50%以上、科学肥料を50%以上減らして栽培したお米です。
この度、三男米【さんおとこまい】は農林水産省が進める農産物の環境負荷低減の取組の「見える化」で温室効果ガス削減への貢献と生物多様性保全への配慮がなされたものとして登録され、星3つをいただきました。(登録番号:2025-1013-E00100) -
- 三男米【さんおとこまい】という名前は、3人の息子たちに由来しています。
長男は、暉之希(ヒノキ)、次男は衣武希(イブキ)、三男は那臣希(ナミキ)といい三兄弟ともが「希望」という字を持っています。
三男米【さんおとこまい】の名前の由来でもある人に優しく『男前』な米作りを目指して、現在はそれぞれが各方面から米作りに係わってくれています。
そして三男は、農業について学んでおり、日頃から米作りも手伝ってくれています。お米を配達したときにお客さまの喜びを直接感じられることがやりがいであると言ってくれています。
息子たちに安心・安全なものを食べさせたいという思いから農薬や化学肥料を極力使わない製法でお米を作ることにしましたが、このネーミングは、「三人の息子たちにも誇れる米を作りたい」「作らなければ」という決意の表明でもあります。
現在ご注文頂いている三男米【さんおとこまい】の8割のお客さまは三兄弟たちの友人家族や地域周辺知人の皆さまです。三兄弟たちは幼い頃から私たちの米作りを応援してくださる方たちに支えられてきました。
私たちのこだわりとして精米した白米の保管はしていないので注文を頂いてから精米したすぐの美味しいお米を食べて頂けます。 -
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子どもの代以降も米農家を続けるために…
- 私たちは、生まれ育ったこの大和郡山の地で、次世代も誇りを持って続けられる米農業を残したいと考えています。
子どもたちの代にバトンを渡すとき、「農業っていい仕事だな」そして、「稼げる仕事だな」と思ってもらえるよう、今の時代に合った形での経営モデルを模索中です。
現在、高校2年生の三男は農業科のある高校で 農業の勉強をしています。
自分が学校を卒業した後は、高齢化等の問題でお米が作れなくなった周りの米農家さんの田んぼを引き継ぎ、もっと多くのお米を作って沢山の人にお米を届けたいと言っています。
今、私たちは米農家1本だけでは生活が出来ない現状がありますが、農家に対して国からおりる補助金などは兼業農家や小規模農家は対象外になっている事がほとんどです。
兼業農家のため、本業の仕事に行く前や、休みの日の時間を作って米作りをしています。今は約3町を家族だけでやっています。3町とは約30,000平方メートル (9,000坪)です。
この量を私たちだけでやるには限界があり、大きな機械を購入するにも1つの機械を購入するだけで何千万の自己負担をしながら米作りをしているのが農家の現状です。つまりは自己資金のお金を払いながらお米を作っている状態です。
周辺地域の方の田んぼをこの先請け負うには大きな機械は不可欠であり、ご支援頂いた資金は米を収穫する為のコンバインの修繕費または購入費に充てさせて頂きたいと考えています。 -
持続可能な農業経営のための挑戦
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環境に配慮した商品開発
- 地域の小規模農家は、単に「米を育てて売る」だけでは、農業経営は立ち行きません。
そこで、私たちが栽培したお米を使い、6次産業にも挑戦し安心・安全で、環境にやさしい農業に取り組んでいきたいと思っています。
その一つとして、食品ロスの課題にも着目し、規格外や売れ残りの野菜を有効活用するため、保存性が高く使いやすい野菜パウダーの製造を開始しました。
この野菜パウダーと「三男米【さんおとこまい】」の米粉を組み合わせた新たな商品開発に取り組んでいます。 -
野菜パウダー
- 皆さん、大和野菜ってご存じですか?
大和野菜とは、奈良県の特産品として特徴をアピールできる大和の伝統野菜と大和のこだわり野菜です。
野菜パウダーには、この大和野菜も使用しています。また、それ以外の野菜も含まれており、カボチャや人参など、栄養価も高く色の美しい野菜を粉末にする事で小さなお子さんやご高齢の方でも見た目も楽しみながら食べて頂き、食品ロスに繋がれば良いと考えています。
規格外や売れ残りの野菜で作っている野菜パウダーですが、野菜パウダーにすることによりメリットがいくつもあります。
・賞味期限が半年以上にのびる
・1年の大量収穫時に粉末にしておくことで季節に関係なく一年中、大和野菜を食べることができる
・地元の飲食店が大和野菜を取り入れやすい
・廃棄に悲しむ農家さんの野菜を沢山の人に食べてもらうことができる
・野菜嫌いなお子さまでもカラフルで見た目も可愛いスイーツなどに利用することで、気付かず野菜の栄養を摂取できる
野菜パウダーを作るのには試行錯誤の日々でした。
野菜は高い温度で乾燥させてしまうと色が黒くなったり、せっかくの栄養素が無くなってしまう為、うちでは出来る限り自然に近い温度で丸2日間、風だけを送り続けた野菜を専用ミルにかけ粉末にしています。その為、手間ひまは掛かりますが、出来る限り自然に近い環境で野菜を乾燥させる事が出来ます。 -
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野菜パウダー入り米粉麺 開発中!
- 開発中の野菜パウダー入り米粉麺は、環境配慮型特別栽培米「ひのひかり」を使用し、野菜パウダーを練り込んだ栄養価の高い麺です。野菜が苦手な子どもや、小麦アレルギーの方にも安心して食べて頂ける麺になっています。
野菜パウダー入り米粉麺は、もちもちとした食感と、さっぱりとした野菜の風味が相まって、和洋中どの料理でも美味しくご賞味頂くことができます。また、低アレルゲンのため、健康志向の方や野菜不足の方にも満足して頂ける商品となっています。現在商品化に向け鋭意開発中です。
野菜パウダー入り米粉麺の開発にあたり試作にご協力いただいているのは、「小麦が苦手な方にも、安心して食べていただける製品を!」という思いで米粉パスタ【おいで食べ米!】を作られている合同会社KAKOIの栫(かこい)さんです。
栫さんは以前教員をされており、そのときの経験から「アレルギーのある子も食べられる食材を提供したい!」と米粉パスタ【おいで食べ米!】を開発されました。
【おいで食べ米!】は、小麦不使用、食品添加物不使用で、米粉麺はもちろん、パスタソースで使われるお醬油やブイヨンなどの調味料にいたるまで小麦を使わないものを使用しています。また、アレルギー改善に役立ててもらうために、売上金の一部をアレルギー関連団体へ寄付しています。
栫さんとは、知人の紹介で知り合いましたが、農家さんを支援したいと思って下さっており、今回の野菜麺の開発に多大なるご尽力を頂いています。
まだ試作段階ではありますが、いろいろな思いが乗った野菜パウダー入り米粉麺、ご期待ください! -
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ご支援の使い道
- ご支援頂いた資金は、コンバインの修繕費または購入費に充てたいと思っています。
野菜パウダー入り米粉麺の販売に向けて、今の収穫量では麺に加工出来る量が少ないという現状があります。現在地域のために近隣の代行耕作を行っていますが、性能のよいコンバインがあれば、高齢化や担い手不足により米農家をやめていく他の農家さんの田んぼを請け負ったり、人手が足りていない周りの農家さんの稲刈りのお手伝いしたりすることが可能になります。そして、収穫量を増やすことで野菜パウダー入り米粉麺の生産に充てていきたいと思っています。
持続可能な農業経営のモデルを大和郡山市で実施することで、日本の米業界を少しでも立て直す機会になれば…と願っています。 -
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格別な美味しさを味わってほしい
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自分たちでお米を作る農業体験
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- 私たちはこれまで知り合いを中心に、田植えや稲刈り体験などの農業体験を実施してきました。
今年はすでに昨年を上回る参加希望者があり、先日の苗代(なわしろ)体験では20名以上の方にご参加を頂きました。
苗代とは、田植えの前に、稲の種をまいて苗を育てる田のことです。
体験に参加している方の笑顔や、自分が携わったお米を食べる感動や喜びの声を聞かせていただくと、三男米【さんおとこまい】を通じて農業の価値や魅力を少しでも知って頂けているのではないかと感じています。
まもなく田植え、秋に稲刈りなどお米作りの行程は様々ありますが、引き続きこの活動を続けていきたいと思っています。 -
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返礼品について
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今年収穫した、精米直後の新鮮なお米をお届けします
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- 私たちのこだわりとして、精米した白米の保管はしておらずお送りする直前に精米するため、新鮮なお米を食べて頂けます。
また、「〇〇米」としてご希望の名前シールを貼ったオリジナル袋でお届けします! -
特別栽培米ひのひかり100%!玄米粉
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- 玄米粉は、玄米を粉にしたもので、精白米のうるち米やもち米を粉にしたものよりビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素がとても多く含まれています。例えばアミノ酸のひとつでストレスを和らげる効果が期待されるGABAも含み、健康に良い粉と注目されています。
また、玄米そのものでは消化吸収に時間がかかりますが粉にすることで消化吸収しやすくなると言われており、加熱して粉にすることで長く保存することができます。
今はネットでもいろんな米粉レシピが出ており 天ぷらや唐揚げ等、いろいろな活用法があります。 -
米粉や玄米粉を使ったオリジナル玄米麺
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- 米粉にはアレルギー症状の原因となるグルテンが含まれていない為、小麦アレルギーの人にも安心して食べて頂く事が出来ます。
ひのひかりの特性を活かしたのがモチモチ食感の玄米麺。さらに奈良県の伝統野菜である大和野菜や地元の野菜を乾燥させ粉末にした野菜の粉末を麺に練り込んだオリジナル野菜麺を、現在 愛知県【おいで食べ米!】を作られている合同会社KAKOIの栫(かこい)さんのご協力の元、新商品の開発中です。 -
大人は懐かしい、小さなお子さんには目新しい?!ポン菓子
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- 三男米【さんおとこまい】のポン菓子は、奈良県産ひのひかり100%の特別栽培米と、砂糖のみで昔ながらの製法で作られています。
温度と圧力がそれぞれ180℃℃、10気圧まで達した瞬間にポン菓子機を開けて圧力を抜く事でポン菓子を作るという技術が必要とされ、海外にはない日本ならではの伝統お菓子の一つです。
大人の方には懐かしく、小さなお子さんには目新しい、米農家ならではの素朴なお味になっています。
白米・玄米を選んでいただけます。 -
身に着けると縁起が良い?!お米を使ったグッズ
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- 新米の米粒と稲穂が入った三男米【さんおとこまい】オリジナルイヤリングとオリジナルネクタイピンです。
中には三男米【さんおとこまい】の米粒と稲穂が入っています。
さらに、イヤリングには白い花が、ネクタイピンには金粉が、それぞれ入っています。
お米は昔から縁起が良いといわれています。
これは、お米という漢字が「八十八」の組み合わせで成り立っており、「末広がり」「すべてが十分にそろう」という意味合いをもっている事に由来します。
「お米1粒には、八十八の神様が宿っている」という言葉があり、身に付けていると健康や幸せがやってくる!食べる事に苦労しない!と言われているようです。
大切な方へのプレゼントなどにいかがでしょうか。 -
最後に
- 「おいしい」と言ってもらえる喜びを未来につなぐために。
「農業は大変」だけではない、夢や希望も語れる仕事にしていきたい。
私たちの田んぼから、未来の農業の希望を育てる挑戦に、どうか応援をよろしくお願いします。 -