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「白いダイヤモンド」純白の吉野本葛を食べよう!
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- 白いダイヤモンドと呼ばれる吉野本葛は、日本人が古来より食してきた「でんぷん」です。
葛粉は日本各地で製造され、葛粉の全盛期である江戸時代には、約2万トン製造されていました。
現在では、原料の葛粉を採取する労働力が不足しているため、希少で高価なでんぷんになりました。
天極堂では、江戸時代より受け継がれる「吉野晒(よしのざらし)」で葛粉を精製しており、この製法で製造した葛粉を「吉野本葛」といいます。
奈良県の吉野地方のみで製造される、伝統製法にて作られた吉野本葛を食べていただき、日本食の歴史に触れてみてはいかがでしょうか? -
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葛粉作りは日本の食の歴史そのもの
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太古の昔から日本に存在していた植物「葛」。その根は、1300年以上も前から食用・薬用として食べられてきました。
「日本書紀」の中には、葛粉について書かれた文書があります。吉野川上流に住む国栖人(くずびと)が、天皇に葛粉を献上したというものです。
江戸時代には葛を晒す技術が確立し、農学者の大倉常永によって「製葛録(せいかつろく)」が書かれ、全国で葛粉が作られるようになりました。葛粉を使った料理やお菓子を食べると、懐かしい気持ちになるのは、この長い歴史が身体にしみこんでいるからかも知れません。
でんぷんと言えば「くず粉」と言うほど親しまれていた葛ですが、現在では、作業効率のよいさつまいもやじゃがいも、とうもろこし、タピオカなどのでんぷんがたくさん出回っています。
天極堂では、現在では希少で高価なでんぷんになった葛粉を、江戸時代後期から受け継がれる「吉野晒(よしのざらし)」の製法で、今も作り続けています。 -
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吉野本葛は葛の根から取り出す「でんぷん」
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- 日本中に自生している、秋の七草にも数えられている葛。この葛の根を集めるところから、吉野本葛作りは始まります。
1月のある寒い日、人が普段立ち入らないような山を歩き、長年の経験を頼りに葛の根を探し出し、地中深く埋まっている葛の根を掘り起こします。大きい葛の根は、掘り出すのに1時間以上かかることもあります。しかし、探し出した葛の根すべてにでんぷんが入っている訳ではありません。根の大きさや、その年の気候によって、でんぷんの量は大きく左右されてしまいます。
軽トラック1台分の葛の根を集めるのに、最低でも3日はかかります。それだけの葛の根を集めても、その中から吉野本葛として製品になるのはほんのわずか。1㎏の葛の根から100gほどしかできません。その希少性から「白いダイヤモンド」とも呼ばれています。 -
葛の根から吉野本葛を作る天極堂の「匠の技」
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- まず「粗葛(そくず)」を取り出します。「粗葛」とは、葛の根から粗絞りのでんぷんを取り出すことです。原料である木の幹のような固い葛の根を粉砕し、でんぷんを取り出しやすくします。
粉砕した葛の根を布袋に入れ、大きな桶でもみ洗いして、でんぷんを取り出します。その後、繊維とでんぷん乳に分けるために葛の根を絞り、桶に入れて一晩置きます。でんぷんが桶の底に溜まり、上に溜まっている水を捨て、「粗葛」ができあがります。この「粗葛」には不純物が混ざっています。
「粗葛」をたくさん集めて、大きな漕に入れ、水と一緒に撹拌し、でんぷんを沈殿させる。
撹拌しては沈殿させ、水を捨て、また新しい水を入れ撹拌。この作業を繰り返すことで、でんぷんに含まれる不純物を取り除きます。
乾燥させるために豆腐ぐらいの大きさに切り出し、並べ乾燥させます。
天極堂の品質検査を経て、合格したものだけを吉野本葛として、皆様のお手元にお届けいたします。 -
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天極堂について
- 天極堂は、奈良の和菓子屋と言われることが多いのですが、本当は葛屋です。
原料としての吉野本葛の製造から、葛もちなどの最終製品まで、一貫して製造しています。
お客様の気持ちを代弁する大切な品物だからこそ、徹底した商品作りを行っています。
「いつもありがとう」「お世話になりました」「これからもよろしくね」
様々な気持ちを込めて贈り物をする時に、安心してご利用いただけるお店でありたいと考えています。
天極堂はおかげさまで、150周年を迎えることができました。これからも吉野本葛の魅力を皆様にお伝えできるよう、変化するライフスタイルに取り入れられる商品開発を進め、葛という植物の研究にも取り組んでまいります。 -
商品について
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吉野本葛マジカル体験キット
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- 内容量:吉野本葛 古稀1箱150g、きな粉 1袋60g、加工黒砂糖 1袋100g、作り方しおり
国産原料の葛の根からでんぷんを取り出し、丁寧に精製した吉野本葛「古稀(こき)」を使って、葛もちを作っていただける手作りキットです。
葛・吉野本葛について説明した動画をアクセスしてご覧いただけるQRコード付き。
しおりも同封していますので、お子様とも一緒にお楽しみいただけます。
吉野本葛とお砂糖で作った葛もちは、消費期限ができたて10分!!
是非できたての葛もちを冷やしすぎずに、中心部が少し温かい状態でお召し上がりください。
箸で持ち上げるとまだ湯気の出るような状態の葛もちが、とろりとした極上の食感を生み出します。 -
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レトルト葛もち 15個入
- 内容量:葛もち、黒糖蜜・きな粉 各15個
自社製造の吉野本葛「古稀(こき)」で作ったこだわりの葛もちです。できたての食感に限りなく近づけて作った葛もちは、涼やかな透明感ともっちりとした弾力をお楽しみいただけます。 -
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吉野うどんセット
- 内容量:葛うどん 240g 2箱、吉野仕立ての素 240g
「吉野仕立ての素」は、吉野本葛にだしを混ぜて味付けした、粉末だしのことです。
「吉野仕立て」というのは、汁物などに葛粉でとろみをつける調理法のことで、奈良県の吉野地方では冬が寒く料理にとろみをつけることで体を温めていました。
かつお・昆布・椎茸・ほたての風味原料を贅沢に使用し、素材のうまみを活かした上品なだしは、化学調味料・保存料などの添加物は使用しておりません。上品なあんかけを手軽に味わっていただくことができます。うどんにも吉野葛を練り込み、小麦だけでは味わえないつるっとした舌触りと、のどごしを是非ご堪能ください。 -
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胡麻豆腐 6セット
- 内容量:胡麻豆腐 白・黒 各6個、みそだれ12袋
胡麻豆腐は、豆腐と言いますが、吉野本葛と練胡麻を練り上げて作ります。
天極堂の胡麻豆腐は、おかずの一品としてお召し上がりいただけるように、白だしを入れて練り上げて作ります。濃厚な胡麻の風味と、もっちりとした食感、とろけるような舌触りをお楽しみいただけます。 -
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お届けについて
- ご購入より、1~2週間程度でお届け