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2020年度グッドデザイン賞受賞の薄型財布×京の墨流し染め
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- このプロジェクトを実行するOMIYA CONNECTは、着物文化の伝統技術と、現代のデザインを掛け合わせたモノづくりを企画し、国境やジャンルを超えて、京都の「ものづくり文化と技」を発信しています。
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sugata「二つ折り財布|収める納まる」について
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- 革小物ブランド「sugata(すがた)」の「二つ折り財布|収める 納まる」は、キャッシュレス決済が広まる現代に適した、新しいデザインの薄型財布です。特徴は、かさばりにくさと実用的な収納量を両立する、簡素で丈夫な設計。ベーシックな財布の設計を踏襲しつつも、新しい機能性を備えたデザインが高く評価され、2020年度グッドデザイン賞を受賞しています。
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- コンパクトなサイズ感でキャッシュレス時代への対応はもちろん、ビジネスマンのスーツのポケットやバッグの中でもかさばりません。スマートなアイテムでスッキリ活用できます。
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- 本体カラーは、「ブラック」と「ダークブラウン」の2色です。
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ふたつの染め色
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ブラック|青い光を反射する凛とした縞の模様
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ダークブラウン|水面に浮かぶ繊細な揺らぎの模様
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平らに収まる
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- 硬貨収納部の蓋は、まるでパズルのように、カード収納部の取り出し口にぴたりと収まります。また、一列に並んで収まる硬貨の下には、カードをしまうことができます。それぞれが互いに重ならないよう配置されているため、厚みが偏りません。実用的な収納量と、かさばりにくさを両立した新しい設計です。
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一列に並ぶ
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- 浅い収納部に硬貨が一列に並びます。指先を財布の底まで伸ばす必要がないため、取り出しやすいことが特徴です。中身を一覧しやすいことや、取り出しやすいことは、自ずと整理整頓にもつながります。最大15枚程度の硬貨が収まります。
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納まるカード
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- 硬貨収納部の下には、10枚程度のカードが収まります。見た目以上の枚数が、すっきりとかさばらずに携帯できる設計です。収納部を2ヶ所設けているため、よく使うカードと、あまり使わないカードを分けてご使用いただくことができます。
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素材を活かす
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- 財布を構成する4枚の型紙が、ジグソーパズルのように組み合うことで、廃棄される端革を減らします。素材を、余すことなく活用するための設計です。
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簡素で丈夫
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- 素材の耐久性を活かすため、ポケットの中で擦り切れやすい中央の折り曲げ部分には、あらかじめ縫い目を入れないなどの工夫をしています。一般的な財布に比べて少ない縫製で仕立てられていることが特徴です。長くご使用いただくことを想定した、簡素で丈夫な設計です。
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伝統技法「墨流し染め」について
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- およそ1300年の歴史があるとされる染色技法の墨流し染め。元々平安時代後期の王朝貴族が川に墨を流し模様の変化を楽しむ遊びを起点としています。そののち、宮廷の女人たちが、宮中でも楽しむために、水盤の水面に墨を浮かべ、その模様を紙に写しとり、短冊や色紙に詩歌を書くようになりました。この遊びがやがて、紙の製法の発展にともない、装飾技法のひとつとしての墨流しとして一般化し、和歌や仮名料紙などの意匠に応用されるようになったと言われています。
やがて江戸時代には布帛(ふはく)への染色に取り入れられ、様々な領域へ応用されていきました。 - 京都における墨流し染めは明治期に始まります。そこから染料の開発等が進み、近年では着物の生地の他に、皮革や麻、コットンなど、多種多様な素材の染色技術として発展しています。一つとして同じ柄はできず、熟練した職人の繊細な技を必要とします。
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- 現在京都の薗部染工(ソノベ センコウ)では、この技術を受け継ぐ3人の女性が日々染色を行っています。
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染色
- 本プロジェクトでは、様々な素材の中でも難易度の高い「牛革」に、墨流し染めを施しています。
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- 糊を溶かした水面にスプレーガンで染料を吹いていきます。
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- エアーでゆっくりと染料を動かし、柄を描いていきます。
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- 革がたゆまないよう、そっと水面に近づけて染料を一瞬で写し取ります。
生地に柄を写し取る場合、水面に生地を置いた瞬間に織り目から上部に空気が抜けるため、綺麗に染まります。ですが革は空気が抜ける隙間が無いので、水面と革(生地)の間に空気溜りが出来やすく、染ムラの原因になることがあります。
それを防ぐために細かくパーツごとに、一つひとつ染色していきます。 -
- 緑や黄色の染料が、黒い革にのると青い縞模様になります。
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併せて持つ
- sugataの「カード型キーケース」(PVC製)は、鍵を2本収納することができる薄型のキーケースです。今回は墨流し染めの二つ折り財布とのセット企画としてご紹介します。このセットは今回のクラウドファンディングのみの企画です。
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- 小さなカギをスマートに収納。財布のカードポケットにも入るサイズです。
名刺入れ等にも収納可能。 -
- 色は財布に合わせて、ブラックとブラウンの2色。リターンの1つにそれぞれ同色セットがございます。※キーケース単体での販売はございません。
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仕様と柄について
- sugata 墨流し染め二つ折り財布
<本体素材>牛革(日本製)
<サイズ>(約)横114×縦90×厚み12mm:未収納時
<重 さ>(約)60g
<仕 様>札入れ×1室、小銭入れ×1室、カード入れ×2室(仕切り無し)
<カラー>ブラック、ダークブラウン
日本製 - sugata カード型キーケース
<本体素材>PVC(塩化ビニール)
<サイズ>(約)8×縦5.2㎝
<重 さ>(約)5g
<仕 様> キーポケット2個
<カラー>ブラック、ブラウン
日本製 - ※柄について
水面に柄を描くという特殊な技法のため、どうしても商品に個体差が出てしまいます。<同じ柄は二つとしてできない>という個性が墨流し染めの良さのひとつですので、あらかじめご承知おきください。 -
スケジュール
- 2022年3月31日 プロジェクト終了・生産開始
2022年 4月中旬頃から、お申し込み順に順次郵送開始 -
プロジェクトメンバー
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染工場
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- 株式会社薗部染工(1970年設立)
第一人者の薗部正典氏によって、マドレー染め(糊流し染め)の技法をベースに、独自の技術革新を行い、墨流しの技術を確立。着物分野にて、京友禅「墨流し染め」を広げました。2020年、株式会社京朋が薗部染工を事業継承したのち、鳴滝クリエイティブセンター内に新工場を設立。現在、その想いを引き継ぎ、美しい染めをより多くの方に身に付けていただくための技術革新を続けています。 -
墨流し染め職人
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岡村 真美
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- 現場指揮者
京都府亀岡市出身。高校卒業後、2005年株式会社薗部染工に入社。墨流し染め、マドレー技法、ぼかしの技術を得る。2016年、京もの認定工芸士 認定。薗部正典氏から学んだ伝統技術を守りながら、女性ならではの目線で新しいものづくりに挑戦している。 -
河村 夏姫
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- 全染色の調色担当
京都府京都市出身。京都芸術高等学校卒業後、株式会社薗部染工に入社。様々な色を自在に創り出せるよう、日々研究を行なっている。 -
渡會 瞳
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- 東京都出身。
下町の日本蕎麦屋に生まれ、幼いころから職人仕事を間近にみて育つ。墨流しの映像を見た際に強い感動を覚え、京都移住を決意。その後、薗部正典氏の門戸を叩く。栄養士、飲食店、食品メーカーでの経験を生かし、職人兼営業、広報を担当。自身の技術向上と、墨流しを広めることに日々奮闘している。 -
sugata デザイナー
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染谷 昌宏
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- 埼玉県出身。
義肢装具士として義肢装具の製作に従事。独立後、自身の革小物ブランド「sugata」を立ち上げる。その他、革製品等のデザイン提供を手がける。
受賞歴
Japan Leather Award 2015レディースバッグ部門賞受賞
第12回TASKものづくり大賞優秀賞受賞
2020年度グッドデザイン賞受賞(https://www.g-mark.org/award/describe/49914) -
実行者
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OMIYA CONNECT 大城研志郎
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- 2014年近江屋株式会社入社。呉服営業を経験後、新商品開発部(OMIYA CONNECT)に移動。着物の技術や伝統をいかに繋いでいくかを日々模索。元々興味のあった工芸分野にて商品企画及び販路開拓を行っている。